量を書く

雑記

最近地味に、仕事とか最近思っていることとかをここで書くようになりました。

「んなことやってる暇あったら仕事せよ!」というプレッシャーは日々感じていますが、そっちは少しずつ取り戻してきているように思っております……。ほうぼうから色んなプレッシャーが来ており、どれかを最優先にすることは難しいんです……本当にすみません。

これまでに書いてきたやつ

で、ここ最近で、仕事とかに関して思っていることを書いた記事を振り返ってみようと思います。

会社を辞めてフリーになって今やっていること

これは年末で会社を辞めてから、1月に最初に書いた振り返り的な記事です。サクッと書いているのはよいかなと思います。

リソースが枯渇しているので対応策を考えた

これは2月に書いたやつですね。なんかすごく大変そうです。『ドラゴンボール』とかチャットモンチーの話は必要なのでしょうか。でも、「こうなりたくない」の3か条はなかなか良い気がします。

  • (1)忙しくてつらそうにしている
  • (2)忙しくてイキっている
  • (3)いろいろハックしてラクな仕事だけして、他人を搾取している

なるほど、これはわりとよさそうです。特に(2)にならないように気をつけるのは大事な気がします。

随筆とインターネット、長期的な利得をとるということ

実家に帰ってたみたいです。「なるべく迅速にトイレに行く」ということを目標に掲げていますが、最近けっこうできるようになってきました。

個人的には、アイキャッチ写真がけっこういいなと思います。被写体となっている姪には特にディレクションしたわけではなく、「あ、この瞬間を収めておきたいな」と瞬発的に思って撮ったやつです。生活系の写真はこういう、「瞬間の切り取りへの気付き」みたいなのができるとよいなと思います。

ちなみに、このあとも姪にモデルをお願いしていろいろ撮ってみたみたのですが、やっぱりカメラマンが言葉でディレクションしちゃうとなかなか難しいです。自然な感じにならないというか。

でも、姪が登場する写真はいろいろ撮ってみたいのです。ただ、顔を出したものを公開する気はないです。こちらがいくら説明したところで、まだ6歳だと自己決定がうまくできないと思うんですね。「顔出しでモデルになる」っていうのは自己決定がやっぱり必要で、その同意を取るというのはすごく重要です。それは、小学生にはまだ早いかなと、自分としては思ってます。もちろん、めちゃくちゃ目立ちたがりの子なら、いいと思うんですけどね。ちなみに家族向けの写真はいっぱい撮ってます。ネットで世界中誰でも見られるような公開はしないです。本当は、「目立ちたがり」になって、「撮られ慣れ」すると本人にとっても後々すごくいいはずなんですが、それは大人が決めることではないので。

で、それとちょっと違う視点ですが、そもそも写真で顔出しがあるということ自体が、実は詩情を損なうという部分があると思うんですよね。なので結論としては、顔出しをせずに、詩情を感じさせられるものを撮りたいのです。

フォトディレクションに関しては、大人が被写体ならまあまあできるようになってはきたと思うのですが、被写体としての「子ども」ってのも、けっこう面白いと思いました。そこができるようになったら応用可能性が広がるというか。なので、その自分の訓練に、姪に協力してもらっているという感じです。

今月の人生のテーマを決めました

これは4月に書いたやつで、まあ仕事・生活のことを書いているんですが、個人的には「見城徹・松方弘子的な世界線からの脱却」というイシュー設定はなかなか良い気がしています。

最近の仕事の反省と振り返り、それと横浜DeNAベイスターズ開幕6連敗&10連敗について

これはついこないだ公開したやつです。でもこの話は4月後半に考えていました。

前の記事で「見城徹・松方弘子的な世界線からの脱却」を目標に掲げたわけですが、そこからちょっと発展してこの記事では「ロケットスタートする」ということが目標に掲げられています。で、これも重要だなと思いました。

他人の心配をしたい気持ちはヤマヤマですが、まずは自分の人生をがんばれていると思える状態になれるということが、いいのではないかなと思っております。気持ちよく他人の心配ができるようになりたいです。

「気持ちよく他人の心配ができるようになる」というのは、自分のような、常に犠牲バントばかりやってしまう人間には重要かなと思います。なんで犠牲バントをやっちゃうかというと、根本的に自分自身にそこまで価値を感じていないからなんだろうなと。それは必ずしもすべてが悪いことばかりではないですが、客観的に見てとか、最近他の人からちょこちょこ言われることでもあるんですが「もう少し自分の価値を高く見積もったほうがいい」というところも、まあ、あるかもな、という気はします。自分のバリューに気づくというか、はっきり言葉にするみたいなことは重要かもしれません。

だけど、それが嘘になってはいけない。

最近、僕が他の人の表現について編集なり批評なりをするときに、よく言っているディレクションの言葉が、「ナラティブである」ということです。これは単純に「嘘を言ってはいけない」という道徳的なお話ではなくて、その人の人生や経験などファクトをベースにして物事を構築することが重要だよ、そこに嘘や希望的思い込みが混ざると表現としての強度が下がるよ、ということなんですね。これはもちろん、フィクションの力を否定しているのではなくて、フィクションを構築するときにも「ナラティブである」ということはとても重要だと思っています。

この「ナラティブである」ということが表現の強度として重要だよというのを、祐天寺トミオ氏との打ち合わせで話したときに、祐天寺氏から「じゃあ百田尚樹はナラティブなの?」と問われました。非常に重要な問いだと思いました。こういうところだけ彼は謎に嗅覚がいいです。

で、百田尚樹の物語は、本人の視点・経験に基づいたナラティブではあるとは思いますが、その構築された物語(フィクション)が、「現実を前に進めるものであるか」という視点には欠けていると思うんですね。『永遠の0』はギリギリセーフかギリギリアウトだったのですが、『日本国紀』になるとビデオ判定するまでもなくアウトだと思います。

でも、百田尚樹は「ナラティブであるか/ナラティブでないか」の感覚を磨く素材としてはめちゃくちゃいいと思います。みんな百田尚樹を読もう! というのが僕の言いたいことです。

量を書く

正直、いまは執筆を最優先事項に掲げなければいけません。ライスワークはその合間にやる感じにならざるを得ません。つまり、自分からディレクターとして能動的に人をプッシュするほどの心的余裕がありません。なので「あいつ、これやってなくねー?」と思った方はどんどん気軽にリマインドしていただいて、危機感をお伝えください。そうしていただくと、わりあい、すぐにやるとは思います。

さて、執筆についてです。これは、いままで自分が書き散らかしてきた膨大なメモやインプットをまとめあげるという作業になっています。で、自分を自分がディレクションするのって客観性が入らないのでなかなか難しいのですが、冷静になって自分がディレクションするならこうだ、というのを書いておきます。

午前中〜昼間の体力があるうちに書け

ロケットスタートを掲げているのはいいと思うが、まずは午前中やるべきことにライフワークのほうを置きなさい。クライアントワークは危機感があればできるし、受動的でもOKで、そこまで強烈な集中力やエネルギーが必要なわけではない。だけどそっちを午前中の体力があるうちにやっちゃうと、それで体力が尽きてしまう。体力があるうちに一番きつい作業をやっておけ。

量を書け

まずは、量を確保せよ。「この文章はここがちょっとニュアンスがなぁ……」「エビデンスは?」などとやっているといつまで経っても進まない。でも、「すでにある程度、量がある」という状態をつくれると、それが安心につながる。編集者も安心するだろう。それができると、「あとは細かい部分を直したり、ファクトチェックをするだけ」という状態になれる。

ただし、箇条書きとメモ書き。テメーはダメだ。箇条書き・メモ書きではなく地の文で書くこと。接続詞、文のつながりは一旦は気にするな。とにかく地の文の量をつくれ。

クライアントワークではなるべくボールを持つな

「いま自分がボールを持っている状態」をできるかぎり回避せよ。ディレクションは多少、完成度が低くても、あなたはいま緊急事態宣言中なのだから、ある程度は仕方ないと割り切りを持つべきだ。午後〜夕方の時間、疲れてぼんやりしてしまう時間をそこにあてなさい。

インプットは夜やれ

「書くときにエビデンスが必要……」という危機感を持つのはわかるが、午前中〜昼の時間帯をインプットに使ってはいけない。それをやると「あれも、これも」と不安ばかりが増大し、でも量が書けていない、という状態になり、さらに不安が膨らむ。「午前中〜昼の時間帯はインプットをしない」という割り切りを持て。他人の書いたものから自分の表現が作れるなどと安易に思ってはいけない。それよりも、自分のオリジナルの視点・考え・アイデアに自信を持て。

自分のなかにある考え、記憶やアイデア、すでに過去に書いておいたメモから無理やりひねり出すのだ。それがリアルをつくる、ナラティブである、批評的であるということだ。

なんか旧約聖書のような書きぶりになってしまいました。

今、困っている自分からいったん幽体離脱して、編集者が「書けなくて困ってる」人を前にしたときに、その人(自分)の状態をヒアリングして、その人(自分)に必要なディレクションを書き出してみました。かなり上からの、強烈なメッセージが出てきました。これが合っているのか、まだ検証しきれていないですが、ひとまずはこれを信じてやってみてください。

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