人類学

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オックスフォードで筋トレに励む(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第3回)

 オックスフォードでは研究に励む日々ですが(たまに旅行もしています)、ジムにも毎日通っています。オックスフォードに来る前はほとんど自宅でトレーニングをしていました。その時は床に気を遣いながらゆっくりとバーベルを置いたり、少し軽めの重量でト...
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谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説④本書の射程と比較

 これまでは、拙著『服従と反抗のアーシューラー』の対象であるアーシューラーの儀礼や、フィールドワークの経験についてセルフ解説を書いてきました。今回は本書の射程について、イランの宗教儀礼ついての情報を得るということを超えて、他の研究との比較...
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谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説③儀礼の身体性をどう記述するか

 前回はフィールドワークの中で胸叩き儀礼をおこなうヘイアトと出会った話について書きました。今回は拙著第二章「音文化の規制と儀礼の拡張」の内容にも少し触れつつ、フィールドワークの中で感じた身体感覚をどのように記述していくかということについて...
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カレッジの共食文化からオックスフォード大学を知る(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第2回)

 オックスフォード大学に来てから、自分にとって新鮮な概念の一つが「カレッジ」です。カレッジというと単科大学のことを思い浮かべることも多いかと思いますが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学の場合には意味が異なっていて、まさにこれらの大学...
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谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説②生活のなかで浮かび上がる問いを探求する

 前回は、本のタイトルにもなっている「アーシューラー」とは何かについて解説しました。今回は、本書での研究がどのように遂行されたのかについて書いていきます。 人類学的フィールドワークの特徴   文化人類学という学問の特徴の一つに...
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谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説①そもそもアーシューラーとは何か?

 いよいよ2023年4月に、法政大学出版局から私の初の単著『服従と反抗のアーシューラー』(法政大学出版局)が出版されます。本書は、2022年に一橋大学大学院社会学研究科に提出した博士論文を基に、改稿したものです。  毎年、法政大学出...
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オックスフォードに来ました(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第1回)

ポスドクとしてオックスフォードに  こんにちは。谷憲一です。こちらのブログで「人類学徒のテヘラン修行日記」を連載しておりました。その後、2022年2月に一橋大学より博士号が授与されました。いろいろあって2023年の2月から英国オック...
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イランでのカウチサーフィンの思い出

 今回はイラン滞在中に何度か活用した、カウチサーフィン(Couchsurfing)というSNSサービスの思い出について書きたいと思います。カウチサーフィンは2004年に始まったサービスで、海外旅行などをする人が、他人の家に宿泊させてもらう...
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中東のトイレに適応した身体で考える

 今回は、中東や、南アジア、東南アジアでも見られ、「イスラーム式」とも言われることのあるトイレについて書いていきたいと思います。和式の便器のようにしゃがむタイプですが、 和式トイレ便器の前方にあるドーム型の覆いの部分がないものだといってよ...
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シャフレ・レイの聖廟

 テヘランから日帰りで行ってちょっとした旅行気分が味わえるところにシャフレ・レイがあります。ここはシーア派の巡礼地でもあるのですが、私がテヘランに住んでいた時にも何度か訪れていました。今回はシャフレ・レイについて書きたいと思います。 ...
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イランのタクシー事情とSnapp!の登場について

 今回はイランでの市内交通の有力な手段でもある、タクシー事情について書きたいと思います。  私がイランを最初に訪れたのは2010年で、留学生として滞在をしたのは2013年から2017年までで、その後短期滞在を繰り返しているという感じ...
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キャバーブ道修行

 今回は、イランの代表的な料理であるキャバーブについて書きたいと思います。「キャバーブ道」なるものがあるわけではありませんが、イランでイラン人と一緒に生活して学んだキャバーブを焼く技術についてのコツなども紹介できたらと思います。  ...
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テヘランで家を借りた話

 前回は寮生活の話をしましたが、今回は家を借りた話をしたいと思います。  テヘランで家を借りていたのは約二年間で、二つの家を一年ずつ借りました。どちらもテヘランの中心部よりもやや南西にあるエリアで、一般にガルブ(西)と言われます。 ...
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イランでの寮生活

今回はイランの寮生活について書きたいと思います。 私がイランに滞在中に寮に住んでいたのは、語学学校に通っている時と、テヘラン大学に通い始めた一年目でした。 語学学校時代に住んだ3つの寮  語学学校に通っていた時に...
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イランでのキャンパスライフ

 今回は、テヘラン大学での学生生活について書いていきたいと思います。  テヘラン大学はテヘランの真ん中とも言える、エンゲラーブ(革命)広場のそばに本キャンパスがあります。ここは神田神保町のような本屋街でもあります。私が所属していたの...
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日本人である僕が、ペルシア語をどうやって学んだのか? 語学学習の方法とプロセスについて

 今回はペルシア語の学習について書きたいと思います。ペルシア語は現在、イランやアフガニスタン、タジキスタンの公用語であり、周辺の一部の国でも話されています。  私はイランで人類学をやると決めたので、ペルシア語は必須でしたが、学部時代...
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遠くでもあり身近でもある世界、イランについて/を通じて、考えるということ

 私は、谷憲一と言います。現在一橋大学の大学院で博士論文を執筆中です。文化人類学を専攻していて、イランのシーア派の宗教儀礼について研究をしています。  人類学のフィールドワークは、論文のデータを集めるための方法ということを超えて、論...
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