社会科学、政治、哲学などについて。

Podcast(30)密かに(いや、大っぴらに)日本を支配中?エリート男子校文化のヤバさを当事者目線で語る を公開しました
今日はもういっこお知らせですが、謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」の最新回を公開しました。
前回取り上げた『どうして男はそうなんだろうか会議』でも名指されていた、日本社会の意思決定権を握り続ける男性ホモソーシ...

Podcast(29)『どうして男はそうなんだろうか会議』に関する会議〜男性論をめぐる語り口について〜 を公開しました(追記あり)
謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」の最新回を公開しました。
近年、社会的なイシューとしてますます重要性が高まっているジェンダーの問題。フェミニズム的な観点からの「男性論」も盛り上がりを見せています。2022年...

Podcast(28)2020年代の郊外論ことはじめ。なぜ「郊外」はあんなにバッシングされていたのか? を公開しました
謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」の最新回を公開しました。
90年代〜2010年代にかけて宮台真司『まぼろしの郊外』、三浦展『ファスト風土化する日本』、山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』などをきっかけに流行し...

意を決してBBCドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』を観た
ジャニーズ事務所前社長である故・ジャニー喜多川氏の、所属タレントに対する性的虐待を取り上げたBBCのドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』。公開されて以降、この問題が非常に話題になっている。
僕も当然、この「...

谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説④本書の射程と比較
これまでは、拙著『服従と反抗のアーシューラー』の対象であるアーシューラーの儀礼や、フィールドワークの経験についてセルフ解説を書いてきました。今回は本書の射程について、イランの宗教儀礼ついての情報を得るということを超えて、他の研究との比較...

谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説③儀礼の身体性をどう記述するか
前回はフィールドワークの中で胸叩き儀礼をおこなうヘイアトと出会った話について書きました。今回は拙著第二章「音文化の規制と儀礼の拡張」の内容にも少し触れつつ、フィールドワークの中で感じた身体感覚をどのように記述していくかということについて...

カレッジの共食文化からオックスフォード大学を知る(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第2回)
オックスフォード大学に来てから、自分にとって新鮮な概念の一つが「カレッジ」です。カレッジというと単科大学のことを思い浮かべることも多いかと思いますが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学の場合には意味が異なっていて、まさにこれらの大学...

Podcast(22)自衛官訓練=強制デジタルデトックス!? 知られざるその生活から「徴兵制」を考える を公開しました
謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」の最新回を公開しました。
これまでのPodcastの一覧はこちらから。
小池、竹本、中野の20〜30代フリーランス編集者/ライター3名で、「この社会で働き生活する」とい...

ターザンで『プリズナートレーニング』シリーズ翻訳者・山田雅久さんに取材しました。いま「身体」を考える意味とは?(セルフ解説つき)
ターザンで、『プリズナートレーニング』シリーズ全作、他にも関連書『ストリートワークアウト』など、フィットネス書籍の翻訳を多数手掛けている山田雅久さんに取材しました。
バキの表紙でお馴染み! 日本の「囚人トレ」ブーム火付け役に、刑務所...

谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説②生活のなかで浮かび上がる問いを探求する
前回は、本のタイトルにもなっている「アーシューラー」とは何かについて解説しました。今回は、本書での研究がどのように遂行されたのかについて書いていきます。
人類学的フィールドワークの特徴
文化人類学という学問の特徴の一つに...

谷憲一『服従と反抗のアーシューラー』セルフ解説①そもそもアーシューラーとは何か?
いよいよ2023年4月に、法政大学出版局から私の初の単著『服従と反抗のアーシューラー』(法政大学出版局)が出版されます。本書は、2022年に一橋大学大学院社会学研究科に提出した博士論文を基に、改稿したものです。
毎年、法政大学出...

Podcast(21)現代の重装歩兵とは? フリーランス編集者が予備自衛官補になってみた を公開しました(追記あり)
謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」の最新回を公開しました。
これまでのPodcastの一覧はこちらから。
小池、竹本、中野の20〜30代フリーランス編集者/ライター3名で、「この社会で働き生活する」とい...

オックスフォードに来ました(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第1回)
ポスドクとしてオックスフォードに
こんにちは。谷憲一です。こちらのブログで「人類学徒のテヘラン修行日記」を連載しておりました。その後、2022年2月に一橋大学より博士号が授与されました。いろいろあって2023年の2月から英国オック...

国防婦人会と千人針カルチャー
最近、「文化系のための野球入門」を書く上での前提知識として必要なので、戦前の社会背景に関する勉強がちょこちょこと進んでいる。もっとも、連載で使えそうな記述はそっちに回すので、このブログで書いているのは「さすがにこのトピックは関係なさすぎる...

高森明勅『「女性天皇」の成立』、内館牧子『女はなぜ土俵にあがれないのか』を読んだ
連載「文化系のための野球入門」で、「伝統」というのものへの向き合い方、その進入角度についてヒントを得たく、高森明勅『「女性天皇」の成立』、内館牧子『女はなぜ土俵にあがれないのか』の2冊をざっと読んでみた。以下、備忘録である。
高森明...

イランでのカウチサーフィンの思い出
今回はイラン滞在中に何度か活用した、カウチサーフィン(Couchsurfing)というSNSサービスの思い出について書きたいと思います。カウチサーフィンは2004年に始まったサービスで、海外旅行などをする人が、他人の家に宿泊させてもらう...

中東のトイレに適応した身体で考える
今回は、中東や、南アジア、東南アジアでも見られ、「イスラーム式」とも言われることのあるトイレについて書いていきたいと思います。和式の便器のようにしゃがむタイプですが、 和式トイレ便器の前方にあるドーム型の覆いの部分がないものだといってよ...

企画協力と対談パート構成を担当した『共感という病』(永井陽右著、かんき出版)が発売になりました。
永井陽右『共感という病』が7月16日に発売されました!
企画協力と対談パート構成を担当した、テロ・紛争解決活動家、永井陽右さんの著書『共感という病』が、2021年7月16日にかんき出版より発売になりました。
かんき出版さんから...

シャフレ・レイの聖廟
テヘランから日帰りで行ってちょっとした旅行気分が味わえるところにシャフレ・レイがあります。ここはシーア派の巡礼地でもあるのですが、私がテヘランに住んでいた時にも何度か訪れていました。今回はシャフレ・レイについて書きたいと思います。
...

イランのタクシー事情とSnapp!の登場について
今回はイランでの市内交通の有力な手段でもある、タクシー事情について書きたいと思います。
私がイランを最初に訪れたのは2010年で、留学生として滞在をしたのは2013年から2017年までで、その後短期滞在を繰り返しているという感じ...