謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」第4回は、ドラマ『獣になれない私たち』を『ファイト・クラブ』と比較しながら読み解きます。

お知らせ

謎のPodcast「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」の第4回が出ました。Z世代新卒フリーランス編集者の竹本さん@ShidzuPubl 、それとミレニアル世代編集者の小池さん@masakik512 とともに、一つの作品を取り上げて日本型企業社会の現在について考えていく企画です。

今回から取り上げるのは、ドラマ『獣になれない私たち』です。Part1では、『ファイト・クラブ』と比較しながらこの作品を読み解きます。

▼Podcast番組概要

「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」

この社会の片隅に生きる20〜30代のフリーランス編集者、小池真幸、竹本智志、中野慧が、この過酷な資本主義世界をどう生き抜くか?を様々なコンテンツから学ぶPodcastをはじめました。題して「フリーランスが学ぶ!企業社会の歩き方」。
初回〜第3回は弘兼憲史『課長島耕作』を扱いましたが、今回からは打って変わって、2018年に放映されたドラマ『獣になれない私たち』(脚本・野木亜紀子)について話します。恋愛と仕事に悩めるミレニアル世代の群像劇から何が見えてくる?Part1では、Z世代フリーランス竹本が感じた違和感をベースに、現代の都市生活における「身体性の回復」について議論しました。

▼今回話したトピック
・オープニングトーク(最近面白いと思ったこと)
・団塊世代の『島耕作』、ミレニアル世代の『けもなれ』
・Z世代フリーランス竹本の問題提起「『けもなれ』は『ファイト・クラブ』との戦いではないか?」
・クラフトビールバー「5Tap」は、疎外される労働者たちの止まり木?
・都会的な知的労働の末路としてのツクモ・クリエイト・ジャパン
・『ファイト・クラブ』的な発想と相容れない『けもなれ』の登場人物たち
・現代のエリートサラリーマンは反射的に暴力は振るわない?
・『けもなれ』に欠如する身体性、ナチスによるワンダーフォーゲル奨励
・自炊によって回復していく坂元裕二作品、「食べる」シーンが印象的な宮崎駿作品
・「身体性の回復」はファシズムに行き着く?20世紀ドイツでの禁酒、禁欲、菜食主義、体操
・『けもなれ』で料理シーンが出てこないのは、専業主婦的な価値観を避けるため?
・お姫様が身体性を回復していく『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』
・『ひとりキャンプで食って寝る』で描かれたもの
・画作り、会話劇、魅力的なキャラクター……見ているだけで多幸感が得られる(小池)
・トレンディドラマ的な制約――専業主婦への忌避、ロマンチック・ラブ・イデオロギーの軛
・良い意味で「ちまちました」ことに悩む余裕…2010年代後半的/コロナ禍前特有のモラトリアム感
・"筋肉はすべてを癒す"的な価値観――ファシズムと三島由紀夫

『けもなれ』回は全3回の予定です。第2回は、劇中でのキャラクターたちの掛け合いに注目しつつ、それぞれの仕事観や「脱恋愛」的トレンドについて話す予定です。

過去のトレンディドラマの最新型である『けもなれ』に、『ファイト・クラブ』をぶつけるという、なんというかマッチョな展開に(何故か)なっていますね。そういうつもりはないんですけど……。

ただまあ、一周回って斬新なスコープにはなっているかもしれません。『けもなれ』回はあと2回、続きます。

編集者、ライター。1986年生まれ。2010年からカルチャー誌「PLANETS」編集部、2018年からは株式会社LIGで広報・コンテンツ制作を担当、2021年からフリーランス。現在は「Tarzan」(マガジンハウス)をはじめ、雑誌、Webメディア、企業、NPO等で、ライティング・編集・PR企画に携わっています。
mail: kei.nakano21■gmail.com(■を@に変えてください)
Twitter: @yutorination
Facebook: keinakano21
Instagram: @yutorination
経歴・ポートフォリオはこちら

中野 慧 (Kei Nakano)をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました