告知が遅くなりましたが、連載「文化系のための野球入門」が先週、2本公開されております。
今回は、一見野球と関係のない「SF」と「社会主義」がいかに草創期の野球文化形成に関わってきたのか、そのサワリを書いています。今回は前後編に分けて公開されています。
(前編)
(後編)
これ、意外にもSF/ミステリ界隈から「知らんかった!」という声をもらって、「おお、そうなのか……!」という感じになりました。押川春浪と安部磯雄というのはめちゃくちゃ面白い人物で、一応野球史の本でも触れられていたりはするんですけど、今までのものだと「何がすごいのか」があまり言語化されていなくて、そのあたりも自分としては気になったので、頑張って調べて見通しを出してみました。
押川春浪に関する記述は、2019年に惜しまれながら逝去されたSF作家・横田順彌さんの著作には大いに刺激されています。横田さんのリサーチ力にはとても敵わないですが、横田さんのSF・文学史的文脈と、野球・スポーツの文脈をどうクロスさせて語り直すかが重要で、うんうん唸りながら考えてなんとか少しずつ言語化しています。
またライターの堀越英美さんの著作にもかなりインスパイアされました。ジェンダー文脈もしっかり入れていきたいのです。次回分も書き上がってはいますが、まだまだ当初の計画よりもかなり遅れてしまっているので、少し休みを入れつつ、毎日一歩ずつ積み上げていくしかないな、と思っています。
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