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Toxic Masculinityから考える夏の野球の熱中症対策 | にどね研究所

Toxic Masculinityから考える夏の野球の熱中症対策

技術ブログ

そろそろだいぶ暑くなってきました。これからの季節、熱中症予防が大事になってきます。野球の試合なんてかなりヤバいです。そこで今回は、僕が熱中症予防のためにやっていることをまとめます。

①家で水分を用意していく

これは言わずもがなですが、試合の日は家でドリンクを作っていきます。

1リットルの水筒に入れます。僕はサーモスのやつを使っています。

XTENDのBCAAを付属のスプーン1杯分と、粉飴を大さじ2杯ほど入れて水を入れます。

夏場は1リットルだと足りないので、乳幼児用のスヌーピーの粉末ミルクケースに、上記の文量の粉末を入れておいて、試合中に水筒が空になったら、その粉末を水筒に入れて、水道水を足します。粉末ミルクケースは注ぎ口がついているので、試合中にサッとドリンク作りができます。

②日焼け止めを塗っていく

日焼け止めも重要です。美容というのもありますが、日焼けをすると肌に熱が溜まってしまい、熱中症の危険性が増すためです。顔、首周り、腕にしっかり塗っていきます。

ちなみに「日焼け止めは熱中症対策にならない」ということがテレビなどで言われているときがあります。「水分をしっかり取る」「日なたを避ける」などが大事とされます。

でも、野球で日なたを避けるのはなかなか難しい。ベンチで休んでいるときに日なたにいないようにする、なども大事かもしれません。自分の経験上、日焼け止めを塗ったほうが暑さにはやられにくいと感じます。このへんは人体実験の結果なので、参考までに。

野球をやっている人だと「日焼け止めを塗るのは男らしくない」と感じる人もいるかと思いますが、個人的には、運動をする際にきちんとリスク対策をしておく、皆にもそのように呼びかけるのも、スポーツマンとして大事なことなんじゃないか? と思います。

③サングラスを着用する

活動中には、なるべくサングラスをします。強い紫外線自体が体調に悪影響を及ぼしてカラダの抵抗力を弱めるので、その防止のためです。サングラスは「ファッションでかけているんだろう」と言ってくる輩がいますが、そもそも野球をするときにファッション的に何かをやっても別にいいんじゃないのと思うのと、サングラスをしたほうが健康にも良いです。

ちなみに僕は守備のときだけしていて、打撃のときは外しています。何となく球が見にくいように感じるためです。

スポーツサングラスは意外に安く買えます。僕が使っているのは、Amazonで2500円ぐらいで買えるFERRYのスポーツサングラスです。これであれば、守備のときに走ってもズレにくいです。

「サングラスはファッション、男らしくない」という自意識が無駄だなと思います。これは、いわゆるToxic Masculinity(自他を害する過剰な男らしさへの執着/参考:【COLUMN】「Toxic Masculinity=有害な男らしさ」その訳語で大丈夫か? 男性に広がる剥奪感へ注目を(伊藤公雄))の典型ですね。ファッションを厭うことを通じて自他の健康を害して、どうするというのでしょう。そういうものを積極的に駆逐していくためにも――思想的な意味でも――サングラス着用は意外と重要です。男らしさにこだわりたいなら、もっと自他を利する方向に向けたほうがよいです。

④水の飲み方はもちろん「渇く前に飲む」

これはもはや基本ですが、水分は「渇く前に飲む」。水を飲むのを我慢して、一気にがぶ飲みするとお腹を壊すことがあります。練習などの際はもちろん、試合中はイニング間に毎回少しずつ飲むとよいです。

⑤汗の拭き方を工夫する

タオルは必ず持っていくようにしますが、拭き方にひと工夫できます。

そもそも汗は体温調節のために出るものなので、完全に拭き取ってしまうと汗のカラダを冷やす効果が薄まってしまいます。そこで、タオルで汗を拭くときは、ゴシゴシと汗を拭き取るのではなく、ポンポンとカラダに当てて水滴をとるぐらいにしておきます。肌の表面に水分が少し残っていてしっとりとしている方が暑さにやられにくいです。

試合中・練習中は上記の拭き方がよいですが、終わったあとはしっかり汗を拭き取るのがよいです。頭から水をかぶったりして冷やしたり、水シャワーを浴びるなどもよいと思います。

⑥【重要】暑さにカラダを慣れさせる(暑熱順化)

①〜⑤は実際に暑い日の対応ですが、普段からできる暑さ対策があります。それは暑熱順化(しょねつじゅんか)といわれる現象をカラダに起こしておくことです。

▼参考記事

基本的に「暑さにカラダを慣らしておく」ということですが、いきなり暑い日の昼間に運動などをするよりも、個人的におすすめなのは日差しが弱くなってくる夕方の時間帯にウォーキングやランニング、その他の運動をしておく、などが考えられます。「外で動いて汗をかく」ということができれば、暑熱順化を促すことができます。なので16時〜19時ぐらいの時間帯、夕ご飯前に軽くでも歩いたり走ったり、運動をして汗をかくようにしてみるとよいかと思っています。

以上が、熱中症対策として考えていること、やっていることです。

このへんができれば、夏バテ対策にもなるかもしれません。

夕方の運動、もうちょっと回数を増やしてやれるようにしよう・・・!

(了)

編集者、ライター。1986年生まれ。2010年からカルチャー誌「PLANETS」編集部、2018年からは株式会社LIGで広報・コンテンツ制作を担当、2021年からフリーランス。現在は「Tarzan」(マガジンハウス)をはじめ、雑誌、Webメディア、企業、NPO等で、ライティング・編集・PR企画に携わっています。
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