SNSで仕事の発信をするのは「悪」なのか

夕暮れの東京ドーム

先日、いつものようにボーッとスマホを眺めていたら、知人が「ふだんは仕事のお知らせはFacebookでは発信していないのですが…」という前置きをした上で、ご自身の仕事について発信していたのを見かけました。

それを見て、

「俺もこういうこと思ってたな〜〜〜〜」

ということを思い出したわけです。というか僕、SNSではほとんど仕事関連のことばっかり発信しているし。

というわけで仕事と生活とSNSの関連について改めて、自分の考えを整理して書いておきたいと思います。

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「SNSはプライベートの発信だけをするもの」?

こういう観念を持っている人はまだまだ多いと思うんですね。

そう、2000年代前半に始まったmixiが日本におけるSNSの走りなわけですが、このときは日常の他愛ない「日記」がSNSコンテンツの主たるものでした。mixiにはほかに「コミュニティ」という機能があり、ここでは「趣味」の情報の交換がおもになっていたことを思い出します。

もともとネットでは

  • 実名ではなく匿名で
  • チャットツールや日記、掲示板などを活用して
  • 趣味などの私的(プライベート)領域について意見交換する

というのが主流でした。

潮目が変わったのは2000年代後半以降のFacebookの普及で、当時の日本ではIT系企業の社員たちがアメリカ西海岸に影響されて、「自分たちがいかにリア充であるか」を発信しており、その様式がだんだん一般化していきました。

なぜIT系企業の社員がこういうことをしていたかというと、僕の考えでは、当時まだまだFacebookではIT系の人が多く、だからこそそういうリア充アピールを通して「自分たちの会社の雰囲気は上り調子である」ということを盛って伝えていく、ということが肝要だったからではないかと思うのです。

とはいえ非IT系の人たちには、そういうある種の「必要に迫られてやっていること」であることが伝わっておらず(いわゆる「ネタ」が「ベタ」になるというやつ)、「Facebookはリア充アピールをする場所」というマナーとしてだけ伝わってしまった。

結果として、Facebookにはリア充アピールつまり、結婚式やら子どもの誕生やら、友人同士でのワイワイやらが溢れてしまったのだと思います。

FacebookとTwitter、実名と半匿名

Facebookが革新的だったのは「実名推奨」であったことです。

もともと日本のネットでは、当初から存在感の大きかった2ちゃんねるなどは完全匿名であり、たまにコテハン(固定ハンドルネーム)なども存在しましたが、基本的に実名で発信するのは憚られる、というカルチャーが定着していました。

少し後発のmixiもそのカルチャーを受け継ぎつつ、完全匿名からコテハン的な「半匿名」へと移行していっており、リアルの身分とは切り離されつつある程度の人格のあるものとして使われていました。そうしたmixi的な「半匿名」カルチャーは、はてなダイアリーなどの半匿名日記文化をへて、やがてTwitterへと受け継がれていったように思います。

それとほぼ同時期、2000年代後半に登場したのがFacebookであり、こちらの「実名推奨」というポリシーは衝撃的でした。顔と名前、身分を明らかにした上で発信しないといけない。

ふつうの会社員として仕事をしていると、とてもそんなことはできない。なぜなら日本の企業社会において、会社に所属している人間が個人の意見を発信すると会社から怒られるからです。まあ平たく言えば日本的企業社会=ムラ社会だからですね。

加えて、2ちゃんねる的な「嫌儲マインド」というか、「プライベートの領域であるはずのSNSで仕事について書くとかはマナー違反」というような、これまたムラ社会的な価値観を持っている人もまだまだ多かったし、今でも多い。

でも別に、「SNSでは仕事の話しちゃいけない」なんて誰も決めていない。これもまた日本的なムラ社会の「空気」の支配にすぎなわいわけです。

「好きなことで、生きていく」人たちの増殖

2014年にYouTubeが始めた「好きなことで、生きていく」という広告キャンペーンは賛否両論を巻き起こしました。

当時の僕も正直、「好きなことで生きていくなんて、そんな甘いこと言っちゃったら甘い考えの若者が増えるやろ〜」なんてことを思った記憶があります。自分も全然20代の若者だったのですが。

でも2018年現在、僕は別にYouTuberでもSNS有名人(インフルエンサー)でもないのですが、「好きなことで、生きていく」な人になっているし、YouTubeのキャンペーン時の2014年もその方向でやっていたと思います。

いま僕は、編集やライティング、メディア作りや情報発信みたいな「楽しそうなこと」「楽そうなこと」で、普通の会社員と変わらない給料をもらって生きている。(そこに辿り着くまではいろんな苦労もありましたが……)

けっこう昔からホリエモンやはあちゅうさん、イケダハヤトさんなどは「好きなことで生きていく人間が今後がんがん増える」みたいなことを言っていて、昔の僕はそれに対してけっこう懐疑的で、自分もそういう人間ではないと自意識としては思っていたはずなのに、気づいたら完全にそういう方向性になっている。

で、YouTuberやインフルエンサーみたいなわかりやすいかたちではないけれど、そういう人は自分以外にも確実に増えている実感があります。

仕事とプライベートの境界が融解している

で、こういう「好きなことで、生きていく」な人たちに特徴的なのは、仕事と趣味・生活の境界が完全に融解しているということではないかと思います。

仕事も好きなことばっかりやっているし、それは「趣味」みたいなものでもあるので、実名で公的領域でもあるFacebookのような場所でも、仕事について発信したい。

そもそもSNS活用自体も「義務」として考えているわけではなく、いろんな人たちに自分のやっていることを知ってもらって反応をもらう、これが楽しいからやっているわけです。

自分の仕事は「コンテンツを作ること」で、コンテンツを作るというのは「みんなに楽しんでもらうことをやる」ということでもあるわけです。で、それをやっているのに、なんでSNSでそれを発信しちゃいけないの? というふうに思うのです。

たしかに「コイツ、SNSで仕事の宣伝ばっかしてんな」と思われるかもしれないのですが、でもそれが「自分の好きなこと発信」なのです。だからしょうがないし、「コイツうざい」と思われても仕方ないけど、正直やめる気もないです。

一応、SNSで仕事告知をするのは「自分が本当にいいと思うもの」に限る、というポリシーにはしてます。仕事としてやるなら発信できること全部やらないといけなくなってしまうのですが、そういうメンタリティだと辛くなってしまう。だから「これはSNSで発信したい!」と思うもののみにとどめています。

なにより、「コイツ仕事のことばっかでうざい」というネガティブな反応だけの人も多いのだと思いますが、SNSとかブログでいろいろ情報発信をしていると「面白いね!」「今度飲もうよ!」「仕事しようよ!」と、水面下でダイレクトメッセージとかをくれる人がたくさんいるのです(これは可視化されるSNSシェア数ではぜんぜんわからないもので、やっている人だけが知っていることかもしれません)。「ムラ社会の空気を読むべき」と思っている人よりも、そういう「情報発信に応えてくれる人」のほうを大切にしたいと思っちゃう。

情報発信はたのしい

イケハヤさんみたいな結論になってしまいますが、やっぱり「みんな情報発信しようぜ」と思ってしまうのです。だって楽しいし友達増えるし、仕事にもつながってお金にもなるし最高じゃん。

あと根本的に「日本的ムラ社会」「空気読みの強制」みたいなのが全然好きじゃないし、そういう雰囲気が覆っている世間はいやだから、そういうものにたいしてどんどんアンチを唱えたい、みたいなことも思ってしまいます。

もし、会社員として給料もらいながら楽しい仕事をして、自分の意見も発信したい、でもそれができない。そういう状況なのであればLIGって会社がありますよ、ということはひとまず言えます。

ただ、別にLIGでなくてもそういうことは可能だと思う……というか、個人の意見を情報発信することに積極的な会社を探せばいいし、今の会社がそういうことができないのであればできるように変えていってもいい。で、そういうことがいろんな場所で可能になっていけば、世の中はどんどん楽しく、しかも透明性が高くて公正なものになっていくんじゃないか? と思うのです。

このブログを読んでいただいた方には、僕がこの記事で書いたようなことについてどう思いますか? ということについて、ぜひなんか意見をいただけたらありがたいです。

最近、各SNSとかブログでも全然掲載していなかったので更新止まってますが、Twitterベースの質問箱アプリ「Peing」をやっていますので、匿名でなにかコミュニケーションしたい場合はこちらにください!

回答は不定期でTwitterに流しています。TwitterフォローしてもらってDMを送ってもらうのもよいですし、Facebookのほうにメッセージをいただくのでも全然よいです〜!

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