ふと今、寝る前に「こちらが勝手におじさん化されるケース」のことを思い出したので、ちょっとメモ的に書いておきたい。
僕は普段、おじさん的な長話コミュニケーションはなるべくしないようにしている。
でも、女性と話していて、ときどきそういうコミュニケーションを引き出されることがある。それで「ん? なんか違うな…」と違和感を覚えるのだ。
もしかしたらという仮説だけど、女性の一部には、「男の話を聞いてあげるとモテる」みたいな観念を持っていることがあるんじゃないか? と思う。「とにかく男に話させることでモテる」とか、「へー、すごーい!」という反応をすることでモテる、みたいな……。
前に付き合っていた女の子が、いつもそれをバカにしていた。僕が少し調子に乗った自分語りとか自慢話を始めると、「『えー、すごーい!』(高い声で) ……って言ってほしいの? アホなの?」と、注意される。そういうの違うよ、みたいなニュアンスで。
で、どうも女性誌とかに「女子はモテるには聞き上手であるべし」とか、そういうことが書いてあるらしい。彼女は、その論調に否定的であるらしかった。だから、わざと“女子力の高い女子”っぽい、高い声で「えー、すごーい!」と言ってDisってくるのである。
そうやって訓練されたことがあったので、僕自身はなるべく謙虚にいたいと思っているのだが……。
でも、今でも、あるタイプの女性からは、勝手に自分語り・自慢話を引き出されてしまい、「ああ、違うのに……」となってしまう。
こっちとしてはそんなキャバクラみたいなコミュニケーションがしたいわけでもないし、相手だって本当はしたくないのではないかと思う。むしろ、「自慢話を聞いてほしい男性性」に嫌悪感があって、モノのように見ているからこそむしろ、そういうコミュニケーションを取るのでは? と思う。
むしろそういう「えー、すごーい!」とか、「聴き上手」的なコミュニケーションをされると、逆に人間としてバカにされているのではと感じてしまい、なんかつらい気持ちになる。「有害な男性性」の持ち主としてモノのように扱われているようにも感じ、それはなんかイヤだなと思う。別に誰であっても人間的な関係性を築きたいだけなのに、勝手に「男はこう」と決めつけて扱われる、物格化されるというのは、お互いに不幸なことなので、やめたい。
でも、次回、そういうコミュニケーションに遭遇したとき、どう振る舞えばいいのだろうか? 注意するなんてのは、よほど仲良くないとできないなぁと思う。こちらの自慢話をさせられそうになったら、それには瞬間的にピンときてやんわり拒否の意を示して、相手の話をちゃんと人間として聞くようにしようかな。人間として扱われたかったら、まず自分が相手を人間として扱う他ない、ということかもしれない。
※アイキャッチは、たぶん大宮駅あたりで見かけた、新幹線はやぶさとシンカリオンです。
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