正月の気怠さを吹き飛ばすにはブリッジと逆立ちが有効説

カルチャー

あけましておめでとうございます。最近、正月と盆は、親族の家のある長野にいます。写真は、白馬のロープウェイに乗ったときのものです。冬に雪深いところにいるのもいいなと思いました。

年末年始は、読書と仕事をしました。12月、体調不良であんまり仕事ができなかったからです。体調不良にも原因があって、11月ぐらいまで「毎日運動」を目標に掲げてやってきており、11月末に体調不良に陥ってからは「治ったらすぐ運動する」ということをやっており、普通にぶり返しを受けていました。体調不良が治りかけてすぐに運動するのは素朴に良くないです(当たり前かも)。

年末になってようやく回復してきてからは、元日を除いてほぼ毎日、作業はしていたのですが、さすがに1月4日ともなると気だるくなってきており、この昼間に約1ヶ月ぶりにブリッジ(アングルドブリッジ8×2セット)、逆立ち(30秒×2セット)をやったところ、急に気怠さが吹き飛びました。おすすめです。ブリッジ、逆立ちのステップの進め方については『プリズナートレーニング』を参照ください。

さて、最近思っていることについて書きたいと思います。

(1)発信しない

SNSなど既存のプラットフォームでの発信は、何か気力を何か大きなもの(X社なのか、イーロン・マスクなのか、グローバル資本主義なのかわかりませんが)に吸い取られる感じがします。そこで最近は、そういうプラットフォームで何かすることを少なくしようと思いました。ブログは自分でサーバー代払ってやっているものでもあるので短めにときどき書こうと思いますし、Podcastも少し頻度を減らしてやっていこうかなとは思います。

(2)素材をざっくり作る

仕事については、少しずつ進んでいる感じがします。今のやり方としては、書きたいことをまずは粗くても大づかみに地の文で書いて量をつくり、並べ替えはざっくり少しずつやって、全体像を出そうとしています。全体像を事前にガチッと作ったり箇条書きをするのをやめて、だけど細部に入り込みすぎないように、地の文で素材を、量をつくる。この感じで進めています。箇条書きではない地の文で量があると、何か安心するというか、心がリラックスする気がします。

(3)毎日、全部やる

現在、タスクはプロジェクト単位で5つあります。執筆、編集、インプット、企画、どれが重点かは5つそれぞれで違いますが、それはとにかく毎日手を付ける。かつてラッパーのKREVAが、『ソングライターズ』という番組でいい男の条件として「焦らない」と言っていました。これは、焦るべきときに焦らないというより、自分の解釈では「毎日やる」みたいなことなのかなと思います。「この2日で一気に仕上げてやる!」みたいに意気込むというより、余裕を持ちつつ毎日進める。それを重ねていくとだんだん全体ができてくる。それがいいのかなと。

年始に今年の目標とか掲げてもいいことがなかった気がするので、今はとにかく5つのタスクをそれぞれ進めていければいいかなと思います。

最近観たもの・読んだものについてのメモ

体調不良の時期、寝転びながら本を読んだり映画を観たりしましたが、最初に観たのが『プライベート・ライアン』なんですね。だいたいの大筋はかなり昔にざっくり観たのでわかるのですが、体調不良期に戦争映画を観るのはよくないです(当たり前か)。

なので、心がほっこりする映画みたいな感じで検索して、『アバウト・タイム』という映画を観ました。これは「映画好き」以外のあいだでは鉄板作品として知られていますが、観てみたらふつうにいい映画でした。感想としては「毎日を大切に生きよう」とか、普通のことを思いました。

Netflixより。

「映画好き」的な視点だと、問題提起的だったり刺激的な作品、話題の新作などを観てしまうものだと僕は思うのですが、シネフィル的ではないけど「鉄板」という作品も、心身にはいいなと感じました。

あとは、『VIVANT』も全話観ました。

U-NEXTより。

感想としては、大陸浪人ものとか満洲馬賊ものを現代的にアップデートしたもので、『島耕作』+『半沢直樹』だなと。『島耕作』って課長に関してはふつうに戦後日本企業サラリーマンと大陸浪人ものが合わさった、ある意味では非常に東南アジアなどに対して経済的な意味で侵略的な作品だと思うんですが、『VIVANT』はそういう戦後日本の記憶と、戦前の大陸侵略が合わさったようなものだと思いました。明らかに戦前満洲がモチーフだと思うのですが、舞台をモンゴル西部に設定するなどして、政治的危うさを回避していましたね。

自分の感覚では、漫画『満洲アヘンスクワッド』や、直木賞受賞作『地図と拳』など、満洲の記憶に関する関心が非常に高まっているように感じるのですね。『ラーゲリより愛をこめて』などもそのひとつの変奏でしょう。おそらくは、北海道、千島、樺太など、「日本」の「周辺」とも思われがちな地域の文化を描いた『ゴールデンカムイ』なども、そうした潮流のひとつかと思います。

そういった意味で、最近読んで面白かった本は『「大日本帝国」崩壊―東アジアの1945年』です。

Amazonより。

これは朝鮮、台湾、満洲、樺太、南洋諸島など、今は「日本国」ではない「大日本帝国」の領土で、終戦後にどのような動きがあったのかを、日本史という狭い範囲ではなく「東アジア」というより大きな視点でまとめたものです。一国史観では得られないさまざまなことが知れますし、戦前戦中史と、冷戦時の東アジア史の接続という視点が得られるのも非常に良いなと。

いま、東アジアはかつてないほど経済的・文化的につながりつつあります。しかしその基底に何があるのかは引き続き学びたいテーマだと感じました。

振り返り

今回は20分ほどで書こうと思いましたが気づいたら50分経っていました。もっと短時間で書けるようにしないとな……と思います。

というわけで今回はこのへんで。

編集者、ライター。1986年生まれ。2010年からカルチャー誌「PLANETS」編集部、2018年からは株式会社LIGで広報・コンテンツ制作を担当、2021年からフリーランス。現在は「Tarzan」(マガジンハウス)をはじめ、雑誌、Webメディア、企業、NPO等で、ライティング・編集・PR企画に携わっています。
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