最近、インプットもアウトプットも圧倒的に増やしたいなと思いまして、ブログの更新頻度を高めることにしました。で、読んだ本とか、観た作品とか、覚えた技術とか、どんどん書いていこうと思います。いろいろ平行して更新することになるかと思いますが、まずはどんどん書きたいことを書く。これでいきます。
で、アニメとかドラマとか映画とか、1話みたらなんかアウトプットする、ってのをやっていこうと思います。
余談ですが、ブログの更新頻度を上げるにはアイキャッチ画像のテンプレートを作っちゃうのがよいと思いました。今回も作ったんですが、慣習的に、書影やDVD、Blu-rayなどソフト製品のパッケージは利用してもダメではない、ということになっておりますので。Webサイトもトップページのキャプチャは慣習的にOK、ということになっていたりしますね。
『ふしぎの海のナディア』とは?
で、1990ー1991年にかけてNHKで放送されたアニメ『ふしぎの海のナディア』について書いていきたいと思います。
この作品、20代以下は知らない人も多いと思うんですが、庵野秀明監督をはじめ、のちに『新世紀エヴァンゲリオン』をつくることになるスタッフが、エヴァの前に作っていた作品です。もう30年前なんですね。
詳しくはWikipediaに書いてありますが、企画の大本は『天空の城ラピュタ』と同じなんです。だからプロットがちょっと似てます。
僕も子供のころはそうとは知らず観ていました。
ワクワクしながら観ていた覚えがあって、大学生のときに「もう一回観よう!」と思って途中までやって、挫折しております。そこで今回もう一回チャレンジしようと考えた次第です。
今の時代に足りないもの
で、なぜ今観たいかというと、やっぱり子どもの頃にみて、ワクワクするような作品だったんですね。主人公の少年ジャンは、冒険や発明を通じて社会と関わっていく。そして、ヒロインであるナディアを支える役回りです。
小学生時の僕は、この作品をきっかけに、原案であるジュール・ヴェルヌの『海底2万マイル』を読み、その後、『地底旅行』『月世界旅行』『神秘の島』『十五少年漂流記』なども読みました。特に『十五少年漂流記』が面白かった記憶があります。
要は、少年たちにとって、「冒険小説」の入り口としても機能していた作品なのではないかと思うのです。
もうひとつ印象的なのは、ヒロインであるナディアのキャラクター造形です。まず褐色の肌をしているのは珍しかった(少し後の『Vガンダム』のシャクティなんかもそうですが)のと、とにかくワガママに見えるんですね。当時はかなり賛否両論があったそうです。庵野秀明監督の女性観を反映しているとも言われています。要は「ツンデレ」ヒロインの源流的なキャラクターなわけです。
とはいえ最近のすっかり風俗化したツンデレヒロインと違って、かなり一筋縄ではいかない感じだった記憶があります。僕は、庵野監督の奥さんである安野モヨコさんの作品もかなり読みましたが、ナディアって、男性オタク向けの作品に出てくるヒロインというよりは、むしろ安野モヨコが描く作品の女性主人公に近い複雑さがあると思うのです。
第1話を見てみて
さくっと書くつもりが思ったより長くなってしまいましたが、第1話をみてみて。
まずジャンとナディアの出会いのシーンで、ジャンは奥手なオタク男子と思いきや、かなり大胆にナディアにアプローチしています。これは今やるとわりとセクハラなんじゃないか……というぐらい。
あとはやはりこの作品のワクワク感って、時代設定にあるんじゃないかと思うんですね。
面白いのは19世紀末。科学技術がまだそこまで発展していないけれど、まったくないわけでもない、という。あとは第一次大戦〜第二次大戦のあいだ、戦間期ですよね。文化も政治も、そして国際関係もかなり流動的。言い方は難しいですが、帝国主義の時代ってそのへんがゆるゆるで、だからこそ面白い気がします。国民国家が一回カチッと固まった戦後にはない柔軟さですよね。
ムラ社会がだんだん近代化していく、そんなときにスケールの大きいドラマが生まれていくのかなと思います。
人種問題の扱い方もおもしろい。ジャンはフランス人だけど、褐色の肌で、サーカスで働くナディアに対しての差別的な意識はない。とはいえ物珍しさというか、好奇心もある感じ。このへんはなかなかギリギリですね。
今の時代にこれやると怒られそうな気もしますが、90年当時としてはかなり先進的な感覚だったのではないでしょうか。
まあ、あんまり書きすぎるとあれなので、また続きを観たらさくっと15分ぐらいで書いて更新したいと思います。
コメント