最近、MLB界隈では「フライボールレボリューション」なる新理論が流行中である。日本のネットでは略して「フラレボ」とか言われたりしている。
たとえばトロント・ブルージェイズのジョシュ・ドナルドソンがツイッターにUPした下記のバッティング動画。ドナルドソンはこのフライボールレボリューションを導入して飛躍的に成績を伸ばした。
Just say NO…. to ground balls. #MLB #striveforexcellence pic.twitter.com/6YANrOZHQE
— Josh Donaldson (@BringerOfRain20) 2017年3月1日
日本語ではこのブログでもまとめて言及されている。
バッティングの常識が変わる?フライボールを打つ技術が重視される時代が到来か | 野球狂の野球を楽しむブログ
なお、現在、浜松開誠館高校でコーチを務めている日本球界のレジェンド中村紀洋も、テレビ番組の取材のなかで「初球からフライ打っていこう」「どうやったらフライが上がるか考えてみて」という指導をしていた。もともと日本野球界、とくに高校野球では「ダウンスイングで強いゴロを打て」という指導が一般的だったので、こういった一連の流れはまさに「レボリューション」だ。
では具体的に何をどうすればいいのか、バットの軌道自体をアッパースイングにすべきかというとそうでもないらしい。
スタットキャストによれば、「4シームの場合はボールの中心から1.6cm下を叩き、打球角度26°でバックスピン1800rpmの打球が放たれた時、飛距離が最大化する」とのこと。したがって、
ホームランを打つ最適の衝突ポイントとなるボールの真芯よりやや下に対して単純にダイレクトに(球筋に対してレベルスィング)力強くバッドを衝突させ、結果バックスピンがかかることが大事になる。
(出典:フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1 | MLB 戦いの原理を求めて | スポーツナビ+ ※原文ママ)
ということになるらしい。
少し俯瞰的な目でみると、セイバーメトリクスはこれまで戦略や選手起用においてその効果を発揮してきたが、スタットキャストなどの最新鋭の計測システムの導入により、今度はその効果が技術論にまで及びつつある、ということではないかと思う。
自分の話をすると、去年本格的に軟式のクラブでプレーを再開して、現在パワーを増強中で、食事の工夫なども含めて筋力自体はアップしたものの、長打が飛躍的に増えたかというとそうでもない。今年はホームランは1本打っているが柵越えではなく外野の間を抜くランニングホームランだし、去年5割超打ったが今年は4割台に下がったりしていて、模索中。まずはドナルドソンの動画をみつつ、真似していろいろ試してみたいと思っているところです。
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