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Notice: 関数 _load_textdomain_just_in_time が誤って呼び出されました。cocoon ドメインの翻訳の読み込みが早すぎました。これは通常、プラグインまたはテーマの一部のコードが早すぎるタイミングで実行されていることを示しています。翻訳は init アクション以降で読み込む必要があります。 詳しくは WordPress のデバッグをご覧ください。 (このメッセージはバージョン 6.7.0 で追加されました) in /home/yutoriotsu/www/wp2/wp-includes/functions.php on line 6114
中国の有名テック企業の本社所在地を調べてみた(アリババ、テンセントからバイトダンス、ハイセンスまで) | にどね研究所

中国の有名テック企業の本社所在地を調べてみた(アリババ、テンセントからバイトダンス、ハイセンスまで)

ビジネス

最近、台湾の蔡英文総統が訪米して米中関係に再び緊張が走ったことなどもあって、中国の動向に注目が集まっている。僕も中国のことをちょこちょこと勉強したりしているが、中国企業の状況というのはあんまりイメージできない。そこでまずは、いろんな会社の本社がどこにあるのかを調べてみたので、メモしておきます。

BATH

BATHというのは、中国におけるGAFAのようなIT企業群である。B=バイドゥ、A=アリババ、T=テンセント、H=ファーウェイのこと。

バイドゥ Baidu(百度)→北京

バイドゥはGoogleのような検索エンジンと連動型広告がメインの会社。

アリババ Alibaba(阿里巴巴)→杭州(浙江省)

アリババは、AmazonのようなECサイトがメインの会社。QRコード決済のAlipayも有名。他にもクラウドコンピューティングや動画サイトYoukuなももある。本社のある杭州は、上海の南西にある都市。

テンセント Tencent(騰訊)→深圳(広東省)

テンセントで有名なサービスはWeChatで、これはLINEのようなインスタントメッセンジャーサービス。提供しているQRコード決済サービス「WeChat Pay」は、アリババのAlipayとほぼ同じシェア率。もっともLINEと違って本体の売り上げはゲームやエンタメがメイン。

ファーウェイ HUAWAY(華為)→深圳(広東省)

ファーウェイは最近アメリカで販売禁止になったことでも話題になった。スマートフォンが有名で、Appleのような総合電子機器メーカー。通信インフラの整備やさらには自動車製造などにも乗り出している。

ATMX

ATMXは、上記のBATHのうちアリババ、テンセントに、メイトゥアンとシャオミの2社を加えたもの。

メイトゥアン Meituan(美団)→北京

メイトゥアンは食がメインで、Uber Eatsのようなフードデリバリー、それと食べログのようなサービスを運営している。ほかにも生鮮食料品やタクシー配車サービスなどを展開。

シャオミ Xiomi(小米)→北京

シャオミは総合家電メーカー。スマートフォンがメインで、ファーウェイとは競合。ただ中国の最近のスマホメーカーでは、シャオミやファーウェイよりもvivo、OPPO、Honorといった企業が強いようだ。

その他

バイトダンス ByteDance(字節跳動)→北京

TikTokを運営するバイトダンスの本社は北京。

ウェイボー Weibo(新浪微博)→北京

「中国版Twitter」とも言われるウェイボーの本社は北京。

TCL→恵州(広東省)

TCLは電子機器メーカー。日本でもテレビがかなり売れている。現在は世界最大のテレビメーカーらしい。本社のある恵州は、香港の北にある深圳のさらに北東、広州市の東に位置する。ざっくり広東省エリアである。

ハイセンス Hisense(海信)→青島(山東省)

こちらも電子機器メーカーで、旧東芝のテレビ製品ブランド「REGZA」を傘下に置いている。REGZAは日本市場での成長が著しく、2021年にはシャープを抜いて国内販売数トップになった。要するにハイセンスは旧東芝のブランドREGZAをすごいスピードで復活させた……どころか、シャープまで抜いてしまったので、これは相当すごいことではあると思う。日経の記事によれば、若年層の新たな需要を掘り起こした、とのこと(「東芝」レグザ初の首位 昨年の国内TV販売シェア – 日本経済新聞)。実際、REGZAは他の日本メーカーに比べるとめちゃくちゃ安いのである。

青島市に本拠を置いているテクノロジー企業というのはなかなか珍しいが、青島は日本にとっては馴染みのある地域ではある。

ざっくり振り返り

ここで挙げたテクノロジー系企業だと北京が一番多く、その次に広東エリアという感じである。

中国東北部がほとんど出てこないのが気になるが、東北地域はやはり二次産業、しかもクラシックな製造業や重化学工業が多いからだと思われる。

たとえば昭和製鋼所(鞍山製鉄所)を引き継いだ鞍山鋼鉄(Ansteel)は、今でも世界有数の鉄鋼メーカーである。また、黒龍江省の中国最大級の油田「大慶油田」は戦後に発見されたとされるが、満洲国時代にも調査がおこなわれていた。もし戦前に大慶油田が発見されていたら、太平洋戦争も起きなかったかもしれない(参考:日本はなぜ大慶油田を発見できなかったのか | アゴラ 言論プラットフォーム)。こうした資源経済は、中華人民共和国成立以降の大躍進政策や文化大革命で混乱の極みとなった中国経済を支える上で、大きな役割を果たしたともいわれる。

中国経済のことはまだまだよくわからないが、経済は文化を支える土台ではあるので、引き続き、もう少し勉強してみたい。(了)

アイキャッチ:琛茜 蒋によるPixabayからの画像

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