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姪2人にクリスマスプレゼントで本を贈るときにこれまで考えたことのまとめ | にどね研究所

姪2人にクリスマスプレゼントで本を贈るときにこれまで考えたことのまとめ

カルチャー

姪2人(兄の娘、姉の娘)にあげるクリスマスプレゼントでいつも悩む。本人の志向と、それぞれの両親の目線も気にしながらなので、ユーザーとクライアントの両サイドをしっかり見て、かつマーケットインになってはいけないという、広告制作っぽい感じがある。

義姉から「本のチョイスがいいので、慧ちゃんのセンスで選んだ本をください」というプレッシャーをかけられているため、ここ最近は毎年、本をあげている。

年2回(クリスマスと二人の誕生日の4月)にこのイベントがあるおかげで児童書コーナーにわりと行くようになった。二人が生まれる前は児童書コーナーなど行くことがなかったので、勉強になる。

子ども向けの本のプレゼントの鉄板、図鑑NEO

子ども向けに本をプレゼントしたいと思ったとき、迷ったら小学館の『図鑑NEO』シリーズである。芦田愛菜ちゃんがCMをやっているあれだ。このシリーズは間違いない。なお、「まだ字が読めない未就学児童でも図鑑NEOでいいのか?」と思って、姪たちが幼児の頃はこのカードは切っていなかった。

だが経験上、3歳ぐらいからこのカードを使ってよいと思う。なぜなら図鑑NEOシリーズはビジュアルが豊富で、文字が読めなくてもめちゃめちゃ楽しめるからだ。おすすめは『人間』と『恐竜』である。

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個人的おすすめの絵本

個人的おすすめの絵本をざっくり挙げておきたい。

やなせたかし『チリンのすず』

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この作品はすごい。ほのぼのとした見た目から富野アニメのような物語が繰り出される。「善とは、悪とは」「正義とは」みたいな問いが幼児に突きつけられる。同じくやなせたかしの『やさしいライオン』などもかなりのハード作である。やなせたかしは深い。大人も感嘆させられるのでおすすめである。

トミー=アンゲラー (著), いまえ よしとも (翻訳)『すてきな三にんぐみ』

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これも「善とは、悪とは」みたいなことを考えさせられる。おそろしげなビジュアルではあるが、中身は絵も物語もかわいい。そして哲学的である。

林 明子 『こんとあき』

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こいつは僕がプレゼントしたものじゃないが、二人目の姪が気に入っているので僕も読んだ。上2つと同じくらい名作である。

小学生に上がったら名作物語系、お勉強系を……

今、姪は8歳と7歳である。小学生になった。これまでに図鑑NEOや自分おすすめの必殺絵本などの鉄板カードはすでに切ってしまっており、今年はそろそろネタ切れの感があって迷った。

文字が読めるようになってきているので名作物語系もいいなと思って子ども向けの翻案をいろいろ探していたが、「10歳までに読みたい世界名作」シリーズは、定番の名作が現代的なイラストつきになっていて、とっつきやすいと思った。30代半ばの自分の感覚からすると「ちょっと絵がオタクくさいかな……」と思わなくもないが、まあ今はこういうもんなんだ、と思うことにした。

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そして想像力を膨らませるだけじゃなく、小学生なのでお勉強系も気になるが、見ていていいなと思ったのは「ドラえもん科学ワールド」シリーズである。ドラえもんと理系は相性がいい。

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今回は、「10歳までに読みたい世界名作」シリーズに加えて、ドラえもん科学ワールドとSDGsの本(池上彰監修)で押し切ることにした。

もはやネタ切れもはなはだしいため、こうなったら空気を読むよりも「自分が読みたい本を買う(最悪、姪が読まなくても実家に帰ったときに自分が読む)」ということで、実家にいる姪のほうには「10歳までに読みたい世界名作」シリーズの『ナルニア国物語 ライオンと魔女』のカードを切った。

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あと、名作物語の子ども向け翻案シリーズを各社見ていて思ったのが、怪盗アルセーヌ・ルパンのビジュアルが各社おしなべて明らかにルルーシュ・ランペルージになっており、『コードギアス』の影響力を感じた。

今回は以上です。

編集者、ライター。1986年生まれ。2010年からカルチャー誌「PLANETS」編集部、2018年からは株式会社LIGで広報・コンテンツ制作を担当、2021年からフリーランス。現在は「Tarzan」(マガジンハウス)をはじめ、雑誌、Webメディア、企業、NPO等で、ライティング・編集・PR企画に携わっています。
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