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あまりにも忙しくてストレスを溜めがちな人に試してほしいこと | にどね研究所

あまりにも忙しくてストレスを溜めがちな人に試してほしいこと

(Do) Sports

わりと私事なのですが実家に帰って家族のいろんな人たちの話を聞いていました。僕は3人兄弟の末っ子なのですが、真ん中の姉と話していて思ったことについて書いてみます。

パイセンに言われた「忙しくて大変ならプールに行ってみたら?」の一言

どうも姉は仕事と育児であまりにも忙しくてかなりストレスが溜まっているようだった。

自分は育児はしたことはないが「あまりにも忙しい」という状況で、すべてをネガティブに考える癖がついていた時期があった。斜め上の関係にある同じ業界で働いている人に相談したところ、いろいろアドバイスをくれたのだが最終的には「うーん、プールとか行くといいんじゃない?」ということを言われた。で、「はぁ?そんなことで解決するわけがないし、だいたい運動する時間すらないよ…」という諦めや怒りのような感情になった。

ただ、そのときはそう思ったものの、その話がなんとなく心にずっと引っかかっていたので、何ヶ月か経った後に少しずつ運動するようにしてみた。

さらに数年経って少しずつやることを増やしていって、今やっている運動は

  • ウォーキング
  • ヨガ
  • ピラティス
  • ウェイトトレーニング
  • 動的ストレッチ
  • 野球の練習
  • ヒップホップダンス
  • HIIT (High Intensity Interval Training=高強度インターバルトレーニング)

などである。こうして挙げてみるとかなりいろんな種目をやっているが、何ならここからまだ2、3個増やそうかと思っているくらいだ。

ウォーキングはすべての基本

で、運動習慣が身についた今は「プールにでも行ってみたら?」というアドバイスの意味が結構わかるようになった。要するにその人は、

  • 運動すると気分転換になる
  • そしていくら忙しいとしても運動する時間を作り出した方が良い

ということを言っていたのだと思う。何か当たり前の話のように見えるが、これは意外と深いアドバイスだったことが今ならわかる。

さっき挙げた種目の中で、一番取り組みやすいのはウォーキングなので、姉にはとりあえず「土日のどっちかの午前中に頑張って起きて、家の周りを1周散歩してみたら?」ということを言った。しかしやっぱりあんまり響いていないようであった。

僕はウォーキングというのはすごく効果があるものだと思っているが、まだその効果を「体感」していない人に、効果を理解してもらうのは正直難しい。先ほど挙げた「無理矢理にでも運動する時間を作り出す」という時点でかなりハードルが高いし、ウォーキングなんて全然効果がなさそうに見えて、やる気にならなさそうである。

でもウォーキングして、朝日を浴びながらリズムよく体を動かすと、「セロトニン」と言われる自律神経をコントロールするホルモンの分泌を促すことができる、ということが言われている(医学誌で論文にもなっている→「日本医事新報社 No.4453 (2009年8月29日) 基礎医学 リズム運動がセロトニン神経系を活性化させる 東邦大学医学部医学科統合生理学教授 有田秀穂(ありたひでほ)」)。まあ、このあたりの科学的根拠のほどがどれぐらいあるのか正直よくわからないが、経験則的には確かに朝ウォーキングすると気分が前向きになるし、家事や仕事も効率よくできたりする。

ほかに朝日新聞にもそういった趣旨の記事があったので、参考までに貼っておきます。→食べる物で違いが出る 自律神経を整える「幸せホルモン」:朝日新聞Reライフプロジェクト

このエントリでは要するに、「あまりにも忙しくてストレスを溜めがちな人」にウォーキングを試してもらうべく説得を試みている。

実はウォーキングには他にもメリットがあって、運動習慣がない大人は大体「運動する」ということ自体にすごく抵抗感があると思うのだが、やはりある程度の強度の運動というのは確実にストレス解消にはなる。例えば僕の場合は野球だが他にもフットサルやテニス、バドミントン、卓球、バスケットボール、バレーボールなどなど他人と一緒に球技をやるというのはなんというか……「スカッとする」。大人になると、これらのスポーツをやる人が少数派になってしまうのは正直不思議。で、ウォーキングはそこに行くためのステップとしてちょうどいい。

ウェイトトレーニングは「破壊衝動の解消」

あとウェイトトレーニング(筋トレ)を今では週1〜2回やっているのだが、これが良いのは「破壊衝動が満たされる」ということである。これもあまり根拠はないが、人間にはタナトスというか破壊衝動があって、それを定期的に解消することで日々の生活や仕事にモチベーション高く取り組むことができると思っている。ウェイトトレーニングは、バーベルを持ち上げるために普段使わない「全力」をフンガッと出すので、そういった破壊衝動を存分に満たすことができる(と思っている)。

「はじめの一歩」はやはりウォーキング

ウェイトトレーニング話はさておき、ウォーキングをやって少しずつ運動習慣がついてくると、そういった少し強度の高い(ゲーム的な)スポーツをやるモチベーションもだんだん湧いてきたりする。

とはいえ、これはまさに「鍵のかかった箱の中の鍵」である。最初の一歩であるウォーキングをやって体感しないと始まらない。もうこれはやってみるか、そうでないかしかないと思う。ちなみにウォーキングといっても「通勤の時に歩いているからそれでいいじゃん」とかではなく、できたら朝、家の周りを1周するとか、それ(ウォーキング)だけをやる時間を作ってみるのがポイントだと思う。

ちなみに、先ほど挙げた今やっている運動リストは強度順に並べてみた。なので興味がある人は例えば、ウォーキングの習慣ができたらヨガの本を買ったりヨガ教室に行ってみたりしてヨガにチャレンジする、その後さらにまた興味があればピラティスをやってみる、そしてさらに破壊衝動を満たしたければウェイトトレーニングやってみる、球技系のことに手を出してみたいと思ったら動的ストレッチ→実際に球技をやってみる、というようにだんだんとステップアップしていくのが良いと思っている。特にヨガはかなり良いエクササイズだと思うのでオススメである。

おわりに:HIITの注意点

ややアフィブログ感のある記事(サムネイルもいらすとやである)を書いてしまったが、たまにはこういうのもいいかなと思ってPostしときます。単なるまとめではなく、全体的に自分の経験に基づいた話でもあるので。

あ、そうだ、運動する種目リストにHIIT=高強度インターバルトレーニングというのを書いたが、これは軽めのダッシュを数十m→ウォーキング、というように高強度運動と有酸素運動を何回か繰り返すトレーニングのことで、筋力強化と心肺機能強化の両方を短い時間で行うことができてダイエットに劇的な効果があるということで、いま微妙に流行りつつあるトレーニング方法である。10分〜20分ぐらいやると相当な効果が出る。ただ、「高強度」という言葉がついているとおりかなりハードなトレーニングである。

時間あたりのコストパフォーマンスは確かにめちゃくちゃ高いので、今注目されつつあるのだが、やはり基本的な筋力であったり柔軟性を持っている人でないと怪我の危険性は高いと思う。なので単位時間あたりのコストパフォーマンスが高いからといって、いきなりこの種目にチャレンジすると言うのはちょっと注意したほうがいいと思います。(おわり)

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