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Notice: 関数 _load_textdomain_just_in_time が誤って呼び出されました。cocoon ドメインの翻訳の読み込みが早すぎました。これは通常、プラグインまたはテーマの一部のコードが早すぎるタイミングで実行されていることを示しています。翻訳は init アクション以降で読み込む必要があります。 詳しくは WordPress のデバッグをご覧ください。 (このメッセージはバージョン 6.7.0 で追加されました) in /home/yutoriotsu/www/wp2/wp-includes/functions.php on line 6114
オックスフォードで筋トレに励む(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第3回) | にどね研究所

オックスフォードで筋トレに励む(谷憲一「人類学徒のオックスフォード研究日誌」第3回)

人類学

 オックスフォードでは研究に励む日々ですが(たまに旅行もしています)、ジムにも毎日通っています。オックスフォードに来る前はほとんど自宅でトレーニングをしていました。その時は床に気を遣いながらゆっくりとバーベルを置いたり、少し軽めの重量でトレーニングを行っていたのですが、今では気兼ねなく重い重量を扱ってトレーニングに打ち込んでいます。

オックスフォードの中心部にあるピュアジム

 オックスフォード市内全体で見れば20か所近くジムがあり、さらにカレッジに併設されているものも含めればかなりの数のジムがあることになります。私が住んでいる中心部のショッピングモール内には、ピュアジム(PureGym)とバズジム(Buzz Gym)二つのジムがあります。どちらも24時間営業で似たような設備です。私は会費がやや安いピュアジムの方に通っています。

 ピュアジムには、普通の会員とオフピーク会員があります。普通の会員になると、24時間いつでも、そして他の地域にある支店も利用することができます。オフピーク会員は通常会員よりも5ポンド安く、ジムによってアクセスできる時間帯が異なっています。オックスフォード・セントラルでは、平日の15時半から20時半がピーク時間となるので、それ以外であれば利用することができます。私は基本的に朝に行くことにしています。

この入口を通過するとき、謎にモチベーションが上がる。

 ピュアジムの入り口は近未来的なデザインです。チューブ状になっていて、自動扉が二つあります。入場・退場には8桁のPINコードかQRコードが必要になります。専用のアプリをスマホにインストールするコードを発行することができます。

毎日のトレーニングの効能

 私自身は旅行で不在の時を除けば、ジムに毎日通っています。筋肉はトレーニング後に休息することで破壊された筋繊維が太くなるとされており、これを超回復といいます。そしてトレーニング後48~72時間の休息が効果的といわれています。なので身体を、①プッシュ(押す動作で使う筋肉)、②プル(引く動作で使う筋肉)、③下半身と三分割し、一日ごとに①→②→③とやっていきます。各メニューについてちょうど二日の休息をとることになるわけです。

バーが20キロ、赤の重りが25キロ、黄色の重りが15キロなので、合計130キロのバーベル。

 ジムでは、まず5分の有酸素運動をして身体を温めてからストレッチをし、その日のメニューに取り組みます。どれも重要なのですが、特に重要だと考えているのがスクワットです。これは今は120キロ×10回×3セットでやっています。

 スクワットはキング・オブ・トレーニングとも呼ばれています。バーベルを担いでしゃがんで立ち上がる動作ですが、太ももから臀部、そして背中の筋肉を総動員して行うため、高重量で行ったときの疲労感がすさまじいです。少しバランスが狂うと腰などを痛める可能性があるため、やるときにはフォームに集中して行います。

 スクワットは精神衛生上も良いように思います。やっているときにはドーパミンが大量に分泌されているような感覚があり、心なしか思考がクリアになるような気がしています。これは研究にもプラスの影響があると思っています。

運動・栄養・睡眠、そして研究へ

 運動した後は、休息と栄養が必要です。普通の食事だけではタンパク質の絶対量が不足するので、プロテインを飲んでいます。イギリスに来たなと実感したのは、マイプロテインがすぐに配達されることです。日本では注文してから1週間以上かかったように思いますが、こちらでは数日で届くのです。

 そして睡眠も大事です。スクワットをやった日にはぐっすり眠れることが多いです。そのため研究の際の集中力が上がり、思考がクリアになるような気がします。

 また私はフィールドワーカーです。以前ニューズレターに書いたのですが、イランにいた時には筋トレを続け身体を鍛えることで、フィールドの人々と一定の信頼関係を築くこともできました。イギリスでもジムに通い続けることで、思わぬフィールドワークに発展することがあるかもしれず、そのことも筋トレを続けるモチベーションになっているように思います。

(了)

谷憲一のプロフィール

2022年に一橋大学より博士(社会学)。日本とイランを往復しながら人類学の研究に勤しんでいたが、このたび英国オックスフォードに滞在。趣味は料理と筋トレ。
単著☞『服従と反抗のアーシューラー』(近刊)
研究業績 ☞researchmap

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