都心暮らしを2年半してみて気づいたこと(部屋の選び方・有用だと思った家電)

新宿近辺で一人暮らしを始めてだいたい2年半経ったので、この間に試行錯誤してわかったことなどを、いろいろ書いてみようと思う。成人して以降、実家から引っ越したことは2回ぐらいあったのだが、どちらも寮とかシェアで、完全一人暮らしは初めてだった。

都心部の部屋探しで基準にしたこと

このへんは初歩の初歩だが、物件探しで使った賃貸サイトはスーモとホームズだった。多分2010年代初めぐらいまではホームズのほうが使いやすかった記憶があるが、僕が部屋探しをした2014年後半はリクルートの圧倒的営業力の賜物なのか、スーモのほうが物件数やユーザインタフェースもよくなっていたように思う。

で、もちろん地図検索を使う。僕はあらかじめ、住みたいエリアを歩いたりランニング(!?)したりして回っていたので「新宿区のこのへんに住みたい」というのがだいたい決まっていた。本当なら休日に、目当てのエリアをレンタサイクルで回ったりするのがよいのだろう。今の都心部なら、「東京・自転車シェアリング広域実験(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・江東区)」というステーション乗り捨て可のシェアサイクルサービスが急速に普及しているので、登録して、自転車で路地裏までくまなく徘徊しておくのがおすすめである。

で、スーモ検索でチェックを入れておく項目はこんな感じ。

・駅徒歩15分以内
・築年数20年以内
・25平米以上
・南向き
・2階以上
・バルコニー付き
・バストイレ別
・独立洗面台
・マンション
・鉄筋コンクリート造
・宅配ボックス
・コンロ2口以上

都心部であれば駅徒歩15分ぐらいまで広げるとけっこういい物件が見つかる。築年数も20年以内に指定しても2000年前後以降の建築なので、地雷物件が少ない。そもそも都心暮らしはチャリを前提としていたので、駅から遠くても問題ない。でも今は結局、駅徒歩6分で3駅利用可能なところに住んでいる。

・25平米以上
社会人が一人暮らしするには、最低でもこれぐらいあったほうがいい。20平米〜でも大丈夫だがやや狭いと思った。これは内見を重ねたりして感じたことでもある。

・南向き/バルコニー付き
僕は生活力がないのでちゃんと知らなかったのだが、南向き日当たり良好の部屋は本当に住みやすい。今は南向きの部屋に住んでいるが、太陽高度が低い冬は部屋の中に陽が差し込んであたたかいし、太陽高度の高い夏は庇があれば部屋まで陽が入ってこないので、あまり暑くない。よく調べたのだが、西向きの部屋は西日が入るため夏がかなり暑く、北向きの部屋は冬がすごく寒くて、ともに冷暖房料金がかさむらしい。

南向きの部屋はちょっ家賃高めだが、トータルではやはり多少の金額を出しても南向きに住んだほうがいいと思った。ただし、会社員で朝早いのであれば東向きでもいいかも。夏は西日の影響を受けないから涼しいし、朝型タイプの人は東向きもありなのでは。

あと、屋根付きバルコニーがない、もしくは小さいと日当たり良好の恩恵がデメリットに変わるから気をつける必要がある。南向きの場合、夏でも直射日光が入ってきてしまって室内が暑くなる。バルコニーは奥行き1mぐらいの普通サイズがよい。

・宅配ボックス
これはガチで必須。宅配ボックスは一度経験すると、なしの生活など考えられない。僕が住んでいるマンションは2002年築なのでけっこう古いけど宅配ボックスがある。意外とそれぐらいの物件でも宅配ボックスがついていたりする。

・マンション/鉄筋コンクリート造
これも妥協すべきでないと思う。騒音が少ない。まあ内見して、不動産屋に怒られない範囲で壁をドンドン叩いたりして確かめるのが確実。叩いて響かない、鈍い音しかしないようであればOK。

・コンロ2口以上
自炊して健康管理したい勢力には必須。2口だとちゃんと料理やるようになると思っていたが、実際そうなった。コンロ1口は、ほとんど家に寝に帰るだけの人用の部屋だと思う。

・バストイレ別/独立洗面台
健康で文化的な最低限度の生活を営める。僕のマンションはトイレにウォシュレットがついていなかったが、住み始めたときに2万数千円でウォシュレット買ってつけた。なかったらつければいいじゃない。

・駐輪場
都心はチャリ生活がマジで便利である。もはや片道10km以上ないと電車は使わない。

今住んでいるマンションは、この条件をすべて満たしていてけっこう安い。というのも2014年8月から、毎日のようにスーモを見て、昼からの仕事の前に朝から内見に行きまくり、なかなか決定打がなく疲弊しきったときに、いつものようにスーモを検索していたらピコッと、僕が一番希望していた場所に、安くてすべての条件が合致したマンションが出てきて、その日のうちに不動産屋に問い合わせ、速攻で契約した。

先住者がまだいたので外観と内部の写真しか見れなかったが、この頃になると外観と間取り図を見て、写真を見て、不動産屋に質問をし、それでだいたい確信を得ることができたので、そのまま申し込んだ。たぶん内見に行きまくった経験が効いたと思う。

で、内見では、少しでも違和感を感じたらやめておくことが大事だと思う。僕は妥協ゼロで8〜12月まで約5ヶ月間探して、ようやく希望の物件に辿り着いた。部屋探しは、それぐらい根気が必要なものだと割り切るしかない。

ちなみに地図検索で気をつけたのは、公共図書館と公営ジム、それとツタヤが近くにあるかどうかだ(この情報で自分の住所はかなり特定可能だが、自宅凸されても返り討ちにするので問題ない)。そのあたりの条件を兼ね備えたすでに目をつけていた場所があったので、そのあたりを重点的に当たっていた。

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「新時代の四種の神器(4D)」というコンセプトを提唱します

僕はわりと家電マニアなので、一人暮らしを始める前後から、これは必要と思ったものを集め始めた。多少お金はかかるが良い投資だったと思う。高度成長期とかは3C(Color Television, Cooler, Car)が持て囃されたというが、これからの時代の生活は「4D」である、という説を提唱している。以下それについて書いてみる。

1.Dishwasher(食洗機)

一人暮らしを始めたはいいが、最初に思ったのがとにかく食事が面倒だということ。もちろん作り置きをする方向にシフトしたし、料理はプラモデル製作みたいなもので慣れれば大したことない。野菜刻んでるときとかは禅の境地に達するような感じで気持ちよくなってくる。

だがしかし。この高度情報社会のなかで洗い物は人間のする労働ではないと思った。なので1〜2人用のパナソニックの食洗機を導入した(今、卓上食洗機はパナソニックしか製造していない)。導入コストは機器代+工事費でだいたい4万円ぐらいだった。今はシンクの上に置き台を設置して置いている。


▲実際の様子はこんな感じ。狭くても台があればシンクの上に置ける。

「一人暮らしのくせに食洗機〜!?」などと言われるが、なぜ洗い物をしない=サボりと看做されるのか。地球の重力に魂を引かれているのか。

家事はサボれるところは積極的にサボるべきである。1日15分の洗い物を週4日つまり週1時間洗い物をやっているとして、自分の時給がめっちゃ安くて1000円としても、食洗機導入コストが4万円であれば、わずか40週と、1年足らずで回収できる。

僕がもしいま大学入学を控えた子持ちのオッサンで、子どもが大学進学にあたり一人暮らしをするなら、食洗機は絶対に買い与えたい。洗い物で無駄な時間を過ごすぐらいなら1分でも多く本を読むべきだ。

また雑談時に隙あらば食洗機の話をしているせいか、周囲で少なくとも4人が食洗機を導入し始めた。パナソニックは僕に粗品を進呈すべきではないでしょうか(提案)

ちなみに僕が買ったのは、一番安いのよりもワングレード上で、スピーディーモードがついている「NP-TCM4-W」というモデル。食洗機は洗い終わるのに80分ぐらいかかるのだが、スピーディーモードでさっとやりたいときもたまにあると思ったからだ。しかし、正直スピーディーモードだとあんまり洗えてないし、出かける前に食器を入れてスタートしておけば80分かかっても関係ない。なので、この最新版のシンプルなやつでもいいのではないかと思う。これは乾燥機能もスピーディーモードもないが、正直そのどっちもあんまり使わない。洗い終わったら庫内を開けておけば予熱で勝手に乾く。Amazonだとこれより一個前のモデルがレビューが一番多いが、下に掲げた製品が最新である。

なお食洗機設置の際は、「分岐水栓」という製品と、設置の際にちょっとした操作が必要になる。僕は面倒なので、ビックカメラに頼んで設置業者にすべてやってもらったが、分岐水栓はAmazonで買えば安く上がったかなと若干後悔している。分岐水栓は各家庭によって何が合うかが違う。そういった諸々の情報は、パナソニックの専用サイトにわかりやすく載っているのでよく見ておくのがいいと思う(分岐水栓は、パナソニックのサイトに載ってた業者に家の水栓の写真を撮ってメールで問い合わせたら、どれを買えばいいかすぐに教えてくれた)。

2.Dyson(ダイソンのコードレスクリーナー)

実家は共働きで、母親が勝間和代的な家事効率厨だったので、かなり初期からルンバを投入していたが、2010年代前半からはダイソンを使うようになった(現在は、おもに父親が使っているようだ)。ルンバちゃんはかわいくて有能なのだが、正直一人暮らしの部屋にはあまり要らない。むしろ机の上にたまったホコリなどを取りたい。その点、ダイソンのコードレスクリーナーは、ささっと机の上のホコリを吸うことができるし、ノズルを付け替えれば床掃除もできる。

ダイソンのコードレスクリーナーがすごいのは、もちろん吸引力が半端ないのと、フィルター不要なので掃除が手軽かつ楽しくなるということ。あと、コードレスが地味にでかい。今まで人類はいかに掃除機のコードに悩まされてきたかがわかった。これはダイソンを使ってみないと実感できないと思う。

また、ホコリがどれぐらいたまったかも、ごみケースが透明なため確認することができ、「うわっ、こんなに吸ったのか〜」と達成感を得、次回の掃除へのモチベーションも高めることができる。掃除のゲーミフィケーションだ。

ルンバが人間が掃除に介在しないことを目指して作られたベーシックインカム的な商品だとすると、ダイソンは掃除をモチベートするという北欧型アクティベーションの思想に支えられたプロダクトなのだ(ただしダイソンはイギリスのメーカー)。

まあダイソンのコードレスクリーナーって周辺機器も買うと3〜4万円とかして、PS4ぐらい買えるんだけど、それぐらいの価値はあるかなと思っている。

3.Delonghi(デロンギのオイルヒーター)

これもやはりちょっとお高い家電であるが(1〜4万円程度)、でも冬にエアコンで暖房するとものすごい乾燥して喉がやられて体調が悪くなったりする。デロンギのものがいいかどうかは正直自信がないが、オイルヒーターはあったほうがいいと思う。ただ電気代には要注意。多いときには電気代が月4〜5千円増える。

4.Dendojitensya(電動自転車)

ここだけ英語じゃないが、電動自転車がわりと気に入っている。東京は坂がめちゃくちゃ多いのだが、電動自転車であればスイスイ行けるのでなかなか楽しい。僕はヤマハ発動機の製品がけっこう好き(マジェスティSとかトリシティとか)なので、ヤマハのものを買った。現在、電動自転車業界はヤマハ発動機、パナソニック、ブリヂストンという、それぞれ違う分野のメーカーが参入してしのぎを削っている。

僕が買ったのはカゴの付いたママチャリタイプで、ハンドルは「セミアップハンドル」というくねくね曲がっているおばちゃんタイプのもの。正直この点は後悔している。いわゆるフラットハンドル(一本のバーになっているタイプ)のほうがいいと思う。

なぜママチャリハンドルになったかというと、当時はオシャレでアーリーアダプターなロードバイク勢力に対して無駄に心理的反発があり「俺はママチャリだ!」という謎の使命感を抱いていたからであった。「ママチャリ原理主義者としてはフラットハンドルというクロスバイク的なアイテムですら拒絶しなければならい」というイデオロギーに殉じ、ママチャリハンドルを選んでしまった。正直、フラットハンドルにしたほうがいい。ママチャリハンドルはスピードが出しにくい。

ちなみに普段使いであればカゴ付きのものがオススメだが、今はクロスバイクタイプの電動自転車もけっこう出ている。「サイクルベースあさひ」や「イオンバイク」などに行って、いろいろ見てみるのがいいと思う。ちなみに学芸大学駅近くに「アシスト目黒」という電動チャリ専門店もあるようだ。

関係ないが、現在は『弱虫ペダル』の手嶋センパイモデルのCannondaleのロードバイクとか欲しいなと思っている。


(画像はCannondale Bicyclesより)

さらなる余談。そもそも日本では電動自転車に対する法規制がけっこう厳しい(速度規制があり、時速30km以上は設計上出ないようになっている)のだが、ヨーロッパでは「e-bike」という呼び名で市場が拡大中らしい。トレック、キャノンデールやビアンキといったロードバイク/クロスバイクメーカーも開発中でいくつかは市販車も出ている。デザインも未来的。今後この市場はけっこう面白くなるはず。


画像は「キャノンデール&コラテックの電動バイクがデビュー – ユーロバイク2010レポートvol.1 | cyclowired」より。なんか未来的でカッコいい!!

夏の暑さ対策について

一人暮らし1年目は扇風機なしで冷房のみで過ごしたが、そうすると電気代がけっこうかかって8月は月8000円ぐらいになった。温度ムラもある。なので、2年目以降は扇風機とクーラーを併用するようにしたら、電気代が8月でも4000円ぐらいにおさまった。

で、最初の扇風機はAmazonで山善の2500円のものを買ったのだが、これがけっこううるさい(寝るときにけっこう気になるレベルの音)し、「弱」でも風がわりと強くて寒く感じることがあった。

そこでこの夏は、ちょっと奮発して、日立の7500円の扇風機を買った。届いて試してみるとこれがめちゃくちゃよい。「弱」の下に「微風」というモードがあり、これぐらいだと寒く感じず、ずっとつけていられる。「弱」の風も、山善のものより強くない。扇風機に関してはこの日立の製品は素晴らしいと思った。

ちなみに今夏は、さらに暑さ対策としてなぜかゴーヤのグリーンカーテンも育てた。ライフハック厨ここに極まり、ついにナチュラリスト方向へ踏み出してしまった。でも、バルコニーに鮮やかな緑があるとちょっと心理的に落ち着くという効果もあるような気がする。思ったよりもはるかにゴーヤがたくさん採れて食べきれないので、今夏は隙あらばゴーヤを他人に配って歩いたが、大変喜ばれる。

ガチで生活レベルが高い感

Kei Nakanoさん(@yutorination)がシェアした投稿 –

おわりに

一人暮らしライフハック的なことを書き始めるとほんとうにきりがなく、あと家具の話もある。結局僕の結論としては、家具代をケチらずテーブル&椅子生活をしたほうが精神衛生上いい、ということだろうか。僕は無印良品の「リビングでもダイニングでもつかえるシリーズ」で揃えた。

今回は自炊については全然書いていないのだが、自炊もできるだけ効率的にやる方法をいろいろ模索し(食洗機の導入ももちろん含まれる)、結果もいろいろ出ているので、そのことはまた別の機会に書くかもしれない。

(おわり)

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