情報の大掃除をするためのツール「アウトライナー」について

人文系界隈には千葉雅也先生という、見た目はギャル男、中身はゴリゴリの哲学者、という人がいまして、その人のツイッターがけっこう面白いのでたまに見ています。で、その千葉雅也さんが夏頃にこんなことをツイートしているのを見かけました。

で、これってなんだ?と思って、「アウトライナー」「Workflowy」についてググったらいろいろ出てきました。まあざっくりいうとアウトライナーというのはメモや思考や文章の整理ツールみたいなもので、Workflowyというのは一番メジャーなアプリのことでした。で、とりあえず新しげなサービスは試してみよう精神で、Workflowyを使い始めたわけです。

Webから登録してiPhoneアプリをDLして同期させればOK)

アウトライナーで「人生の優先順位」をつける

まずWorkflowyって、ただのメモ帳みたいな見た目なんです。Wordのように階層構造がつけられる、ぐらいの違いしかありません。


(画像はApp Storeより)

いや、本当にただのメモ帳じゃねーか……。と思いつつも、僕は何かメモをするときに、Dropboxに保存したPCのテキストファイル、iPhoneのメモ帳、Googleドキュメント、瞬間日記のようなアプリなどなど、メモがすごく分散してしまうのが悩みでした。仕事に限らず、メモしておきたいことってたくさんあります。冷蔵庫の食品の在庫で何が足りなくなったか、税金の支払いはいつやるか、友達と遊びに行く予定を立てなきゃ、ファンタスティックビースト見に行きたい、などなど……。「とりあえずクラウドで便利に一括管理できるんだったら使ってみよー」という軽い気持ちでWorkflowyを使い始めました。

最初にびっくりしたのは、Workflowyって、「買い物メモ」「仕事のタスクメモ」「文章の下書き」などといった内容を、別々のファイルに分けられないんです(ジャンル別に階層構造には分けられる)。「なんでや!」と思うわけですが、でもこういう設計になっているのには理由があって、考えてみるとプライベートの用事と仕事の用事を区別して別々のところに置いておく意味ってないんですよね。自分の身はひとつしかないので、それぞれのタスクは順番にこなしていく必要があり、同時にはできない。であるなら、自分の生活上のタスクを全部並列に並べたメモがあって、その優先順位などを動かせたほうがいいわけです。
で、その優先順位の入れ替えが簡単にできるということが、アウトライナーの利点でもあるんですね。PC上でメモ帳をコピー・アンド・ペーストするよりもサクッとできます。アウトライナーというのは、言ってしまえば「人生の優先順位」をいつもテキストで考えることができる、というものなのかもしれません。

実際にアウトライナーを使ってみて

僕は仕事に関してはタスクリストを作っていて、いつも仕事始める際にそれを見て細かい用事を済ませるのですが、例えば原稿等の重い仕事はそこから出してWorkflowyの一番上の階層にメモしてます。たとえばこんな感じです。

最初は一番上の階層に「To Doリスト」などを作ってその下にさらに個別に項目を設けてたんですが、それよりもなるべくできるだけ一番上の階層に、ジャンル関係なく並べていって入れ替えとかすればいいやんと思いました。

で、アウトライナーを使う人って、文章を作成したりとか、プログラマとか、そういう系の人が多いみたいで、彼らは日々暮らしていて出てきたアイデアを即座にメモしたい、なんてことを思っているわけです。僕ももちろんそういう使い方をしていて、アウトライナーに日々メモっていった結果、13000字もの長文になり、それを構成し直してプロットにしてとある秘密機関に提出することができました(中二病っぽい書き方しましたがそれはどうでもよくて、ここでは「13000字のメモを書けた」ということを強調したいです)。

シンプルなインターフェースだからこそ自分なりの使い方をみつける

アウトライナーは最初はインターフェースがシンプルすぎてどうやって使えばいいかわからなくなると思います。アウトライナー業界(?)の人たちは「こんな使い方があるよ!」とかいろんなことを言っていて、「アウトライナーの使い方」をテーマにした電子書籍もヒットしているようです。


アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術 Kindle版

こういった本は僕もざっと目を通しました。たくさんの使い方があるようです。僕もまだまだよくわかっていません……と思ってしまいそうになります。でも、そう思ってしまうのがまずいのかなと感じました。テック系の人たちにありがちなのが、使い方の技術に走ってしまい、肝心の「人生の優先順位をつける」「思考を構造化する」といったようなことが疎かになってしまうことです。僕ら一般人は、そこに無理について行かなくともよいのではないかな、と。

千葉先生もこんなことを言っています。

僕もここ数ヶ月、Workflowyを使ってみたわけですが、とにかく「人生の優先順位をつけるタスクリスト」として使うのがいいと思いました。だから画像とかが入れられなくてもいいし、テキストだけでいいわけです。それが簡単に構造化できる、PCやスマホで簡単に同期できるというのが大きなメリットです。なるべくシンプルにシンプルにしていかないと、「ツールに使われる」状態になってしまい、結局生産性が上がりませんでした、みたいなことになりかねません。

まあ、あまりカッコつけずに、とにかく素直に書くということが重要なのかなと思います。総じてアウトライナーについて思うのは、僕のような文章を書くとかそういう人だけでなく、多くの「自分の人生でやることの優先順位をつけたい」という人に、おすすめできる「思考様式」なのではないか、ということです。

ちなみに

僕はChromeを開いたときに自動的にWorkflowyが立ち上がるように設定していて、iPhoneでも一番目の画面にアプリを置いています。目につく場所にいつも置いておくことでなるべく自動的に目を通す機会を多くしているわけです。こういう工夫も、地味に重要かなと思います。
あと、WorkflowyにメモをとるときにはiPhoneの音声入力をけっこう使うようになりました。iPhone7にしたので音声入力の精度もけっこう上がっているようです。とりあえず音声入力を使うと、テキストの量だけはかなり蓄積されます。音声入力に合わせた喋り方などもあるので、こういう機能を使いこなすためには早めに慣れておいたほうがいいかなと思います。

あと、完了したタスクはすぐに消さずに「Complete」の状態にしておきます。すぐに消しちゃうと達成感がなくなってしまいます。よく「小さな成功体験を積み重ねる」ということが重要だと言われますが、ちゃんとCompleteされている状態を見ると「進んでる感」みたいなものが感じられて良いです。

それと、長々と書いてしまった項については折り畳んでおいて、丸ポッチをクリックして別画面に行くようにしておくのが良いです。今抱えているタスクはスマホの一画面におさまるぐらいにしておかないと、タスクをこなすやる気が出ません。なので、僕はそういう使い方をしていこうと思っています。

(おわり)

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